INTRODUCTION
 〜西尾忠久


ビートルの特長を、一般的なクルマの知識内で認識します。ここには、新しい視点の提示はありません。
一つの位置からではなく、視点を移動してビートルを見ます。そこから新しい発見が生まれます。
クルマを語るには「クルマを見せる」のが常識でしょう。ところが、逆に、隠すことで、VWビートルの諸特質をより強調できます。
クルマというのは道路を走るもの…という既成の考え方を離れて、「水」という異質なものと組み合わせてみることで、
他との違いを説明します。
とり澄ましていては「タテマエ」しか見られません。思いきって、落書きをしたり、汚してみたり…、そのものをうんといじめてみるのです。
そうすれば「ホンネ」が覗けるかも…。
そのものの実体よりも、うんと「大き」かったらどうなる、逆に「小さく」したらどうなる…と、考えの振幅をひろげます。
ここでは、小さく、小さくしてみました。
思いがけない人物と組み合わせることで、違った局面があらわれるでしょう。できるだけ異質の人物を添えるのがいいでしょう。
ありのままを見る…これがふつうの見方。しかし、考えられないようなメーキャップをほどこすことで、
そのものは、人びとの心により強烈な印象を残すでしょう。
そのものの量感をなくしてしまうという新しい方法で、逆にそのものの属性が強調されることだってあるのです。
まったく異質なものに置きかえてみる…というのも効果的な手法です。


 〜アド・エンジニアーズ37人の声




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